バンクーバー生活を体験する

バンクーバーへのワーホリや移住に関して最近耳にするようになって気になっていた。人はなぜ "バンクーバーに移住したい" と思うのか?? 休みを利用して3週間バンクーバーで過ごしてみたので記録を残しておく。

泊まった宿

20泊ほどあったので前半と後半で宿を変えてみた。

セイムサン バンクーバー(バンクーバー)– 2019年 最新料金

確か こちらのブログ を参考にこの宿に決めた気がする。 前半は立地重視のバックパッカー宿。安いのはもちろんGranvile通りのダウンタウンど真ん中にあるのでバンクーバーの土地勘を把握するには最初この宿にしておいてよかった。 意思次第で泊まっている人とも交流できる機会がある。一番安いプランにしたので6人部屋の二段ベッドだった。荷物を広げる空間も最低限なので快適ではないがしょうがない。

www.airbnb.jp 後半はAirbnbで見つけた宿。ダウンタウンからは離れるけど安くて個室だったので快適だった。ダウンタウンや観光地にはバスで移動することになるが、バスの乗り方や土地勘にも慣れた後だったのでそこまで問題ではなかった。

参加したMeetup/Airbnb Experience

単身で行って特に語学学校等には通わなかったけどMeetupに参加して現地の人と交流したりした。知り合いを作るために語学学校に少しでも通おうかと考えたりもしたが、この短期の滞在ではmeetupで十分だった。

https://www.meetup.com/ja-JP/Vancouver-Japanese-English-exchange/events/264657296/ まだバンクーバーにビビり倒していた頃に参加したmeetup。こじんまりしていて半分日本語を話せるので最初に参加するには良かった。ワーホリ来たばかりの人にも話聞けたり友達になったりで良いmeetupだった。ここから他のmeetup groupの評判を聞けたことも良かった。英語の会話系のmeetupは多いけど出会い目的の人もいたりするらしく、そういったmeetupから比較的こじんまりしたmeetupに移ってきた人もいるようだった。

Abbotsford Farm - Pumpkin Patch, U-Pick Apples and Farm Activities | Meetup ちょうどハロウィンでパンプキンの時期だったのでパンプキンファームに行けるイベントに参加した。基本英語で会話するが日本や日本語に興味がある人が集まっているので心理的ハードルは低く参加できる。観光でもっと短期間で来ていたらまず行き先に入らなそうな場所だったので、少し長い滞在だからこそ行けた場所としては良かったと思う。

Cowork & Coffee | Meetup エンジニアクラスタとも交流してみたいなと思って参加した。ぬるっと始まってぬるっと終わったモクモク会。完全にタイミングを逃して空気にしかなれなかった。

(再開) 10月のバンクーバーエンジニア飲み会 | Meetup バンクーバーでは貴重な?日本人のエンジニア飲み会。エンジニア目線でバンクーバーへの移住とかの話を聞けたので一番参考になった。女性も数名いて居心地も良かったしサクッと2hで終わってすごく良い時間だった。

www.airbnb.jp せっかくなのでバンクーバーを背景に記念に撮ってもらいたいと思い参加した。Hostと自分の2人のみで、死ぬほど英語速かったけどリードしてもらいながらもなんとか数時間のPhotoshootを乗り越えたのだった。だいたいAirbnbの評価が良ければ外れということがないので信頼度が高い。

MeetUpで探せばイベントはあるので、現地で知り合いがいなくても楽しめると良い気づきがあった。 Language ExchangeやJapanese x hogehogeのイベントが最初の参加としてはハードルが低い。Waves CoffeeでEnglish conversationのmeetupが毎日開催されているのは有名らしい(自分は結局行けなかった)。現地でよく注意されたのはEnglish Conversation系のmeetupは出会い目的の人も多いので連絡先交換やmeetup外で会うことには気をつけたほうがよさそう。

ジム・フィットネス

日本でもジムに通ってたのでバンクーバーでも色々ジムを回っていた。Downtownだけで数店舗プロテインなどのサプリメントの店舗があり、Fitnesseへの意識の高さを感じた。他にもプロテインスムージーが普通のCoffee shopで売っていたり、チョップドサラダのお店があったりする。 どこのジムも基本的に土足で使えるので靴を持ちあるかなくて良い。また、ダンベルの重さもkg表記ではなくlb表記だったので使い勝手は慣れが必要。

City of Vancouver / Fitness Centere

Fitness centres | City of Vancouver

区営のジムがバンクーバーの中でも数十件ある。DropInでチケットを買えば誰でも使えるので何回か利用していた。一回6CADくらい。 施設によってはサウナとバスもあると書いてあったが日本のような風呂ではなくて男女共用の水着着用して入るタイプのサウナ/バスだったので水着があると良さそう。

Steve Nash Fitness World/ Club

Personal Training & Fitness | Steve Nash Fitness World and Sports Club | Steve Nash Fitness World and Sports Club

バンクーバー内でも何件もある有名なジム。基本月額で契約して通うようだけどDropInや7Days Passもあったので受付で聞いてみるのがよさそう。 ちなみに7Days Free Trialの看板でキャンペーン中だったが、旅行者のような住所がカナダにない人は使えなかった。国外の人はBCIDという住所を証明するような書類が必要とのこと。 DropIn: 20CADくらい 7Day Pass: 44CAD と高めだけど施設は綺麗で広い。

Vancouver Corporate Yoga

Schedule | Vancouver Corporate Yoga

DropIn 12CAD ヨガ用のレンタルマット 1CADでCASHのみ。 webで見つけ予約無しでいきなり行って参加できるスタイル。かなりローカルなYoga教室で参加層は年齢層高めの女性ばかりのグループレッスン。 英語で説明されながら動くのに戸惑いはあるがだいたい周り見ながらやればできる。

Function Health Club

http://functionhealthclub.com/vancouver-class-schedule/

HIITのグループクラスがあったので参加してみた。アイスブレイクで小話を要求されて焦ったがwebで予約・決済ができて当日行けばよいので快適だった。 HIITは地味にきつい。

EastSide Fitnesse

http://www.eastsidefitness.ca/drop-in-classes-east-vancouver/fitness-yoga-classes-unlimited/

ズンバのグループレッスンにDropInでweb予約/参加できたので行ってきた。初回は5CADで2回目から20CADくらいだったような気がする。Downtownから離れているのでバスを使って行くことになる。 テンションの高い先生で結構楽しかった。

ref: https://www.vancouverisawesome.com/2018/01/01/best-cheap-gym-yoga-vancouver-2017-2018/

DropInシステムが割と利用できるので運動しようと思えばできる環境なので助かった。ジム以外にもランニングしている人が多い。

気候

滞在は10月中旬~11月初旬まで。旅行でいくなら夏がオススメ、と現地の人全員言っていた。夏はカラッとしていて日本と比べるとかなり過ごしやすいとのこと。逆に冬は日照時間も短いし雨も多い。自分の滞在中は、1週間雨が振り続ける週もあれば、カラッと晴れが続く週もあった。雨が続く週はかなり観光するのに厳しいし体も冷えるのでキツかったが、バンクーバーの"リアル"を知るという意味では良かったかもしれない。 カナダの中でもバンクーバーは一番暖かい。雪もほぼ降らないし台風など災害も少ない。トロントももっと寒いし内陸はかなり雪が積もるので結構生活するのに厳しい。そういう意味でも"バンクーバーは住みやすい"のだと感じた。

日本人とワーホリ

バンクーバーは想像以上に日本人が多かった。ダウンタウンを歩いていると普通に日本語が聞こえるレベルなのでビビる。カナダにワーホリといえばバンクーバーorトロント、というイメージだったがトロントと比べて日本人は多い印象だった。ワーホリで来ている人はだいたい3ヶ月位語学学校に行ってから、カフェやJapanese Restaurantなどで働き始めるという流れが王道とのこと。Japanese Restaurantは店員もほぼ日本人なので働き始めとしてはハードルが低いが、英語の上達度合いで行くと怪しいらしい。 移住狙いの人はワーホリの1年と学生ビザ(college2年分)をくっつけて3年計画で就職を目指すパターンもある。学校ビザだとワーホリと比べて働ける時間が限られているのでどっちを先に使うか等は戦略によりけり。エンジニア以外でもワーホリでバンクーバーに来ている日本人は想像以上に多くて、自分が感じている以上に遠くの制度ではないと感じた。

働き方

カナダに移住を考えている日本人のほとんどの人が言ってたことが働きやすい環境についてだった。多分これは"カナダが良い"というわけじゃなくて日本が窮屈という意味な気がする。周りからの目線を過度に気にしなくて良い環境だったりPrivateの優先度が高い人が多いとか。後はそもそも昼休憩を入れて8時間労働のところが多く、日本は休憩いれて9時間の企業が多数なのでそこの違いがそもそも大きいと感じた。後は金曜日になったら夕方からビール飲みだすとか。 時差の観点でアメリカの企業と働きやすいのは特徴かも。カリフォルニアと時差がないのでアメリカの企業にリモートで働いてる人の話も聞いた。カリフォルニアの企業でカナダからリモートで働けると給料は高いけどカリフォルニアに比べて生活コストは低いのでオイシイ条件とか。

食事

外食は高い。そもそもの値段が日本と比べて高いのとチップが15-20%あるのでだいぶ高くつく。カナダ料理として有名なのはポテトにチーズのソースがかかったプーティンくらいで、色んな国の料理を気軽に楽しめるというのがカナダの外食の特徴。移民の国といわれているだけあってベジタリアングルテンフリーなど選択できるお店も多い。プロテインスムージーやチョップドサラダのお店も多いので、選べば割と健康な食事が送れる。酒はビールの店がとにかく多い。そしてだいたいフライドポテトが出る。量も多いけど箱をもらって持って帰れる店がほとんどなのでだいたい持って帰ってた。 野菜、フルーツが本当に安い。チーズ等の乳製品も比較的安い。肉も赤身のかたまり肉が多い。日本でよくみる薄切りの肉はアジア特有のものだそうで、日本や中国系のスーパーに行かないと手に入らない。

キャッシュレス

クレジットカードがあればどこでも払える。小さい個人商店っぽいコンビニでもカード決済が可能。現金が必要だったのはコインランドリーと、日本人相手のこじんまりした店、中国人系の店、等。たまにカナダで発行されたデビットカードでないと無理みたいな制限があるところがある。タップ決済が主流ぽくて持っておくと便利。スイカみたいな感じでタップして決済できてマジ楽。

Visaのタッチ決済(非接触決済) | Visa

1週間ほどでUFJ発行のタップ決済付きのデビッドカードが発行できたのでそれを持っていったのが正解だった。

観光

トロントのナイアガラの滝にようにこれといって派手な観光地はない、らしい。夏の過ごしやすい気候と、すぐ近くにある自然に触れるのがバンクーバーの楽しみ方だと感じた。 あまりハイキングや自然に興味はなかったが、スタンレー・パークでのサイクリングが印象的で、自然が近くにあることがこんなに良いものだと知れたことがよかった。 リーンキャニオンパークでのハイキングもよかった。緑に太陽の光が差し込む光景が忘れられなくて、日本でのハイキングとはなにかが違うんだよなぁ。 リッチモンドはほぼ中国と思わせるほどの中国人街。ちょっと郊外だけど大きいショッピングモールがあって昔ながらの中国のおじさんがバンクーバーに居ることが不思議な感じだった。 ダウンタウンは歩いて色々回れて地域ごとに違った雰囲気を楽しめるので毎日歩くのが楽しかった。ガスタウンは歩いているだけでおしゃれだったし、デイビーストリートも好きだった。レインボーで小さいお店だけどウキウキするお店が多くて明るくなれる。イェールタウンのレンガ作りの建物が並んでる感じも好きだった。

住むところ

バンクーバーの家賃は安くはないが日本の都心でも高いので結局似たような値段になる気がする。ダウンタウンで立地もよい1LDKだと12万とかだったような。 ただ一人で住めるような1R、1Kみたいな部屋が少ない。2LDKで複数人でシェアすれば結構安くおさまるみたいなところが多い。 実際ワーホリで来ている人に話を聞くと、一人暮らしの人は少なくてシェアハウスや寮、ホームステイしている人もいそうだった。ダウンタウンの学校に通うのに30分電車で〜みたいのは結構多そうだった エンジニア界隈で知り合った中だとNorth Vancouverに住んでる話も複数回聞いた。ダウンタウンから船で10分だし自然と近い。ダウンタウンのごちゃごちゃが好きじゃない人にはよさそう。

まとめ

3週間の予定のない滞在で現地で住んでる人とも交流できたこと、短期間の旅行では行かないようなところに行けて少しでも"ここで生活する"を体験できたことは良い収穫だったと思う。 もし現地で働くなら英語を頑張らなくてはいけないが、移民の国でSecondLanguage人口も多いからか自分がカタコトの英語で話しても嫌な顔をされたりしないことはとても良い環境だと感じた。もちろん治安の良い場所とも言われていて自身は危ない目にも遭わずに旅を終えられた。(目の前で車上荒らしの瞬間やホームレスに追いかけられている女性を見かけたりはしたが・・・) カナダに限らず海外で過ごすと、無駄なノイズが入ってこない環境に変化してことに滞在中気づいた。能動的に情報を取りにいかないと(英語なので)頭に入ってこないことで、良い意味で自分のことに集中できると思えた。日本だと見たくない情報を排除してくのは大変だと思うので。とにもかくにも"次何もかも嫌になったらまたここに来ればいいんだ"と思えたのは良いリフレッシュ・良い旅だったのだと思う。