5年が過ぎた

例によって年度末に一年の振り返りを書いているので今年も思い出して頑張って書く。

前回までのあらすじ

4年が過ぎた - C-FRONT

Androidエンジニアとしてのキャリア再出発した1年。技術への焦りをひたすら埋めていた1年だった。

仕事

今年は停滞感があるように感じていたが、心の内では大切にしたい価値観がハッキリした1年だった。これから大事にしたいこと、むしろ避けて行きたいことがわかったという意味で苦労や憂鬱な気持ちも無駄ではなかったと思いたい。具体的には、人じゃなくてコードに対して議論しようね、だったりQCD優先順位全部高っていうのは現実的じゃないよね、とか残業前提でスケジュール組むのはおかしいし、本当の顧客は誰なのか考える、当事者意識って本当に大事だったんだな等。今まで当たり前だと思っていた環境は当たり前ではない環境があるということに気づけたし、大切にしたい価値観が満たせない環境は幸福度に影響するのだなと。

本業

現職のまま変わらずAndroid開発をしていた。修正する内容としては大きくないように見えるものの、既存の複雑な仕様の上に実装を追加していくことや、WebチームやQAチーム・デザイナーなど外のチームメンバーと密にコミュニケーションをしながら行う開発が多かった気がする。開発プロセスやチームワークの面で悩んだことも多かったが、今の上長のおかげで今後のキャリアパスへの解像度があがった気がするし自分に向いている仕事のタイプなどもハッキリしたことはよかった。具体的には、情熱で一気にバーンとやるよりはコツコツ安定したパフォーマンスを出すタイプ。

また、前の職場のイメージでマネージャーになったらエンジニアとしては終わりと思っていたが、今の職場はマネージャーでもエンジニアとして技術力のある人ばかりだしマネージャー(というか広範囲を見る立場)だからこそ解決できる問題があるという意味であまり悪いイメージを抱かなくなった。また、以前の現場のように調整ばかりをするようになることに危惧していた時もあったが、調整力や問題に名前をつける力、問題を発見する力などのソフトスキルがキャリアをあげていくには大事なことなのだと思えた。実際にシニアエンジニアやリードエンジニアの職位についている人は必ずソフトの面でも力があると。自分の調整力が悪いものばっかりじゃない、むしろ強みになりえると初めて思えた。

会社のブログでもNot技術記事1本、技術記事1本公開した。途中人生のモチベーションが虚無だった時期があり本当はもう少しね、なんとかしたかったけどしょうがないね。

Quipper Product Blogを再開して1年が経ちました - Quipper Product Team Blog

APIの開発に(なるべく)依存しないモバイルアプリ開発 - Quipper Product Team Blog

会社主催のMeetupでもAndroidチームのここ1年の取り組みについて発表した。こうして言語化して形にできてチームの取り組みを社外に紹介できたことはとてもよかった。”私はこの1年何もしていないのではないか”という焦燥感を少しでも和らげられるので。

スタディサプリ/Quipper Product Meetup #4 を開催しました! - Quipper Product Team Blog

副業

去年から続いていた1つと合わせて2つの副業を経験し、一旦今は終了して副業はやめている。 どちらもAndroidアプリ開発の新規開発を一人で行うもので、スケジュールやプレッシャーなどでキツイ時期もあったが、手を動かすことには大分慣れたことはよかったと思っている。 オーソドックスな構成のAndroidアプリを作ることには確実に自信がついたと思うし本業では触らないようなカメラ、音声、課金、Deeplink/Dynamic Link周りなどを触れた経験ができたのもよかった。 あと貯金もできた。また落ち着いてワクワクするものがあればやってみたい。

生活

Vancouverへのひとり旅

勤続3年経つと約1ヶ月間の休暇がもらえる制度があり、厚かましくも利用させてもらった。本当はわかりやすく海外で留学!!とか海外インターンのようなものをしてみたかったが、ビザの問題や気持ちの問題があり結局何も予定を決めずにVancluver3週間 -> Toronto3日 -> Cuba1週間という贅沢すぎる海外旅行に行ってきた。カナダ、特にVancouverへのワーキングホリデーに多少興味があり、少しでも生活の体験ができて気持ちがリフレッシュできたら良いやという思いだった。やはり海外で一人という刺激的で異世界な環境に身を置いたのはとてもよくて今でもpreciousな思い出として心に残りまくっている。今でも疲れすぎたらひとり旅すればいいや、と思える心構えになったことでかなり気が楽になった。

バンクーバー生活を体験する - C-FRONT

今の世界の状況を見てもしばらくは海外行けなさそうなのでこの時期に行けて本当によかった。

その他生活

去年も書いていた自炊と運動は続いていて自分のストレスコントロールの一つになっている。パーソナルは相性の問題もありやめた。またやる気が出て相性のいい人を見つけたらやりたい。 英語も途中までやっていたが色々重なりパンク寸前だったので優先度が低くなってしまいストップしている。カナダ行った時に感じたことで、喋る練習よりまず聞けるようにならないと次のステップアップに行かないなと思いスランプ気味だった。単語としては聞こえる耳にはなってきたが、意味を追っていく筋肉がまだない感じ。

所感

自分の時間もあったことから、なんでもかんでも頑張りたいと走ってみたが、やっぱり新しいことを始めるには一気に始める体力はもう残っていないと認識。本業、副業、英語、筋トレ、ボクシング、食事制限を一気に追い込んでいた6~9月あたりが最悪で自分でも馬鹿だったと思う。一回ダメになってしまうと人と会いたくもなくなるし、そんなに頑張ってどうするんだろうと何もポジティブに頑張れない思考になってよくない。今では無理しすぎない範囲で復活できてきてちょうどよい。年数的にも若手じゃなくなってきてプレッシャーともうまく戦わなければいけなくなってきた。比較対象は過去の自分において、今年もソフトウェアエンジニアとして働いていきたい。